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ミステリの祭典

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葬儀屋の未亡人

作家 フィリップ・マーゴリン
出版日2000年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 蟷螂の斧
(2015/01/12 07:58登録)
著者の他の作品と比べると、ややスピード感(ノンストップが売り?)に欠けます。女性上院議員(元警官)が夫を殺した強盗を殺害。しかし、血痕の飛び方からその話は嘘として逮捕される。女性議員が主人公か?と思いきや、それを裁く判事の身の回りに起こる不可解な事件に話が移ります。物語の構成上、やむを得ないのですが、なんとなくまどろこしい。どんでん返しはあるものの、衝撃度は今一。と言っても水準以上ではあると思います。他作品を読んでいるための贅沢な要求(笑)。エピローグはフランス流?の洒落たものですが・・・。

No.1 6点 こう
(2012/06/23 01:18登録)
 「暗闇の囚人」や「黒い薔薇」のあとに書かれた第6作目ですが高潔な若き判事が主人公で夫を自宅で殺害され居合わせた女性上院議員が犯人を射殺した事件がメインです。
 展開はマーゴリンらしいですが今回のプロットは単調でラストまで予想は付けやすいです。主人公が青臭く妻も含めてあまり魅力を感じないのと主人公が妻と離れて出張したエピソードがグリシャムの「法律事務所」を思わせる所が不満でした。(展開は決して同じではないのですが)
読みやすいですしマーゴリンが好きなので6点としましたが初めて読む作品ならともかく何作か既に読んでいると評価が下がりそうな作品です。

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