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ミステリの祭典

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死亡告示クラブ
コラムニスト、グラント・サイモン

作家 ヒュー・ペンティコースト
出版日1962年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2012/06/29 18:17登録)
悪戯好きの大物コメディアンが遺した10万ドルの”相続ゲーム”を巡るサスペンス+謎解きミステリ。
相続候補者である友人知人の7人、称して”死亡告示クラブ”の一員で俳優のラリーは、自動車に仕掛けられた爆弾で命を狙われたことから、有名なコラムニストで名探偵の誉れ高いグラント・サイモンの事務所に駆け込むが・・・というストーリー。

グラントの助手である”ぼく”ことヴァンスが語り手になる構成でネロ・ウルフシリーズを連想しました。関係者を”死亡告示クラブ”と称する所も「腰ぬけ連盟」を思わせます。もっとも、レックス・スタウトと比べるとウイット&ユーモアはなく、サスペンスが主軸ですのでテイストはだいぶ違いますが。
真相が明らかになるラストの地方飛行場のシーンはスリリングなのですが、中盤の展開がやや冗長に感じました。

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