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ミステリの祭典

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法人類学者ディヴィッド・ハンター
法人類学者デイヴィッド・ハンター

作家 サイモン・ベケット
出版日2009年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2012/06/25 18:11登録)
死体鑑定の専門家を主人公にしたシリアル・キラーもののサスペンス。
検屍官シリーズや「ボーンズ」の例を挙げるまでもなく、同じような設定の小説やテレビドラマの前例があるのですが、舞台を排他的な閉された村に限定しているのが英国ミステリらしいところです。

法医学のエキスパートでありながら、妻子を理不尽な事故で失くしたことで、過去を捨てて診療所のパートナーとして村に住みついた”わたし”こと、主人公ハンターが語る連続女性監禁殺害事件の本書は、中盤過ぎまでのジリジリした展開がまどろっこしく感じますが、ラスト70ページの怒涛のどんでん返し的展開が楽しめました。少々あざといが、これはシリーズ第1作だから可能なミスディレクションでしょう。

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