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ミステリの祭典

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特別鑑識捜査官

作家 島田一男
出版日1992年04月
平均点3.00点
書評数1人

No.1 3点
(2012/05/28 09:43登録)
イニシャルKが殺されるという殺人予告広告が新聞に掲載。そして予告どおりに殺人が起きる。被害者は旧華族出身のクラブの会員たちが住む高級マンションの住人で、そのクラブはイニシャルKの独身男女たちで構成されていた・・・。

前半はマンション住人に対する嘘発見器による尋問場面ばかりで、会話文が延々と続く。後半になって場面が変わるプロットかと期待したが、歴史的背景が絡んで謎めいてくるものの、平坦な印象しか持てなかった。そして、あっという間に犯人が指摘される。もうひとつよくわからないうちに終わってしまった。

クラブには秘められた謎があるみたいだが、それよりも、わけのわからない趣旨のクラブの成り立ちや、その会員たちの異様な人間模様のほうが面白かった。まさに乱交マンションだった。

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