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ミステリの祭典

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もろこし桃花幻

作家 秋梨惟喬
出版日2012年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2012/05/31 18:22登録)
中国を舞台に武侠小説と本格ミステリを融合させた”銀牌侠”伝説シリーズの第3弾で、初の長編。
元朝末期、王朝の権威が衰え、流賊が横行する易姓革命の時代を背景に、桃源郷を思わせる閉された村に行きついた主人公らいわくありげな旅人8名が連続殺人に巻き込まれる。

真犯人の正体は意外性を狙いすぎの感があるが、死体の首を切断する理由から浮かび上がる”村の正体”が、このような戦乱の時代ならではのもので、これは感心した。
中国の人名が取っ付きにくいが、旅人一行8名いずれも個性的なキャラクターで書き分けされており、読みずらいということはなかった。

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