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ミステリの祭典

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水晶の鼓動
警視庁捜査一課十一係

作家 麻見和史
出版日2012年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2016/08/29 23:07登録)
殺人の起こった家の各部屋の壁や床がラッカースプレーで赤く塗りつぶされていたという発端の謎は、なかなか魅力的ですが、その解決はというと、犯人の条件に着目した点は評価したいものの、これでは犯人が警察の鑑識能力を見くびりすぎです。その他にも「麻布図書館2北」の手がかりは、被害者が単なるメモに自分がよく心得ていることをそんなに詳しく書くはずがない(「麻布」だけでも十分)ですし、「T→K」も当人たちには当然のことなので、これらは警察にわざと見せるために残されたものではないかと疑ったのですが、普通に本当の手がかりでした。
そんなわけで、論理的精密さには不満もありますし、決定的手がかりを読者に明示していないのですが、連続殺人と連続爆弾テロ事件とを組み合わせた(モジュラー型ではない)派手な警察小説としては、ユーモラスなところもあり、なかなか楽しめました。

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