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ミステリの祭典

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幻影城の奇術師
氷室想介シリーズ 魔界百物語(新)

作家 吉村達也
出版日2012年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2026/03/02 22:11登録)
氷室想介の求愛を虚しく待ちつづけ、ついに彼のもとを去ったアシスタントの川井舞。
失意の彼女は国際的マジシャンとして活躍するノブ・オダと婚約した。
だが、その彼に突然浮上した22年前の一家惨殺事件の犯人疑惑。
しかも唯一の生き残りである女性カウンセラーが、ノブの訪問を受けた直後に変死体 で発見!
Amazon内容紹介より。

読み易く面白いけれど、ミステリ的強さメーターはやや弱目な感じですかね。
アメリカに本拠地を持つ希代のイリュージョニスト、22年前の惨劇、探偵と助手の恋、双子、怪しげな教団、謎めいたQAZの正体等、これでもかとガジェットを盛り込んだ本格ミステリです。普通に読めばそれなりの出来だとは思いますが、もう一歩突き抜けたものが無いのがちょっと物足りません。でもこの人の作品でこれだけグロいシーンがあるのは初めてかも。

しかし、シリーズ物としても単独でもかなり楽しめます。途中でもやし炒めのくだりが出てきた時は、おおこれかと思いましたね。そこだけはよく覚えていました、いやシリーズ第一弾の話です。私が読んだ限りでは平均点の多い吉村達也、今回もそれを上回る事なく終わってしまいました。
それにしても、氷室京介の最初の推理はどこから来るものだったのかと思ってしまう程、伏線が張られていません。結局推理ではなく推測だったのですが、あまりに唐突で何故そんなことが解るのと疑問に感じました。

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