home

ミステリの祭典

login
顔に傷のある男

作家 イェジイ・エディゲイ
出版日1977年10月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 nukkam
(2012/04/23 17:56登録)
(ネタバレなしです) 1970年発表の本書はジャンル的には警察小説のミステリーですが謎解き伏線もしっかり張ってあって犯人当て本格派推理小説としても楽しめる内容です。同時代の英米の本格派と比べると古い作風(つまり黄金時代の作品の雰囲気を持っている)に感じられますが、この種の作品が好きな私にとっては全く問題ありません(むしろ大歓迎)。なじみのないポーランド人の名前には苦労しますが丁寧な推理説明は読みやすいです。大変ユニークなのが犯人が2人組であることを最初から提示して容疑者もほとんどが何らかのペアになるようにしてあること。最後になって実は共犯者がいましたという、往々にして不満を覚える謎解きとは違います。

1レコード表示中です 書評