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ミステリの祭典

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血とハニー
ハニー・ウェスト

作家 G・G・フィックリング
出版日1966年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2021/07/22 23:07登録)
ヴィクやキンジーの先輩格としての意味のハニー・ウェストの存在は気にはなっていたのですが、今回初めて読みました。夫婦合作で、ペンネームをただG・G・としているのは性別を明示しないためだとか。女性視点も入ったシリーズなわけです。1965~6年のテレビドラマ『ハニーにおまかせ』映像もちょっと見てみたのですが、この役でゴールデン・グローブ賞を獲った主演のアン・フランシスは意外にクールな感じで、ドラマ当時35歳ぐらい、原作より年上です。裸になったりする原作小説よりむしろドラマの方が、後の女私立探偵小説に影響を与えたのではないかという気もします。
本作は第8作ですが、舞台は地元ロサンジェルスを遠く離れたニュー・ヨーク、真冬の吹雪の中を、ネグリジェ姿のハニーが逃げまわるシーンから始まります。事件は様々な登場人物の思惑が絡みあった複雑なもので、最後の方はどんでん返し連続技です。

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