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ミステリの祭典

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南紀周遊殺人旅行
氏家周一郎シリーズ

作家 中町信
出版日1990年02月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 kanamori
(2012/09/26 22:04登録)
推理作家・氏家周一郎&早苗夫婦が参加したバスツアーで旅行メンバーが連続して殺されるシリーズの第5弾。
本書には、叙述の技巧で読者をミスリードする初期作品のような趣向はなく、ダイイング・メッセージの謎解きを中核としたごく平凡なフーダニット・ミステリでした。 殺人現場のサインペンのキャップという小道具からのロジック展開が読ませるぐらいで、真の動機を誤誘導するための偽の手掛かりなど、徒に事件を複雑にしているのは感心できません。
原稿の執筆が進まず、会社を辞め専業作家になったことを後悔する氏家というリアルな自虐ネタは面白いのですが。

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