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ミステリの祭典

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悪鬼の檻
ジャック・キャフェリー警部シリーズ

作家 モー・ヘイダー
出版日2003年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2012/12/03 13:08登録)
イッシーさん恒例の「このミス」作品登録があると、あぁ今年も残り少なくなった、と実感できる今日この頃w
今年のミステリ界を振り返ると、前半の大きな話題のひとつは、東野圭吾の「容疑者Xの献身」(”The Devotion of Suspect X”)がアメリカ探偵作家クラブの最優秀長編賞(エドガー賞)にノミネートされたことでしょう。江戸川賞作家が”本物のエドガー賞”受賞なるかw、ということで話題になりました。

今回のエドガー賞ノミネート作家には2つほど特徴があると思っていて、ひとつは5人の作家のうち地元アメリカ人作家が1人しかいないというウィンブルドン現象。もうひとつは、全員すでに初期作品の邦訳が出ているということですね。
そのなかで、”ベルリン三部作”のフィリップ・カー、”ノルウェーのミステリの女王”アンネ・ホルト、”サウス・ノワールの旗手”エース・アトキンスの三人は知っていたのですが、エドガー賞を”Gone"(「喪失」)で受賞した肝心のモー・ヘイダーは初めて知りました。日本で英語教師とか六本木のホステスという経歴にはちょっと驚きました。

本書は、ジャック・キャフェリー警部シリーズの2作目で、ジャンルでいうとサイコ系サスペンスですが、内容がかなり凄惨なうえに文庫で600ページという分量なので読了後はグッタリです。また、主人公キャフェリーの抱えるトラウマが重要な要素になってくるので、これは第1作から順に読むべきでした。失敗した。

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