君の館で惨劇を |
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作家 | 獅子宮敏彦 |
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出版日 | 2012年03月 |
平均点 | 3.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 3点 | kanamori | |
(2012/07/19 19:09登録) 乱歩と横溝の小説をなぞらえた”見立て連続不可能殺人”ものの本格ミステリ。と書くと、これ面白そうと思ってしまうのですが、残念ながら個人的には今年のワーストに近い内容だった。 ”怪奇と残虐美”という乱歩の通俗長編はほとんど読んでないので、続々と繰り出されるウンチク、ネタバレの類いがまず分からないし、お互いに仮面で顔を隠し対峙する探偵と怪人・黒死卿という設定や、探偵のおふざけキャラが受け付けなかった。 唯一、乱歩の未完長編「悪霊」をモチーフにした土蔵の密室トリックが面白いのだけど、前提となる動機がかなり無茶です。この動機で、「健康のためなら死んでもいい」というギャグを思いだした。 |