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ミステリの祭典

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深夜の訪問者

作家 大谷羊太郎
出版日1986年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2012/03/08 20:17登録)
(ネタバレなしです) サスペンス小説風なタイトルですが、密室に芸能界描写とこの作者らしさが楽しめる1975年発表の本格派推理小説です。密室トリックは綱渡り的なところもありますがアイデアとしては面白いです。中盤で「自白」(のようなもの)があるのにびっくりしました。その後この自白ははったりではという疑惑が生じたり、別の人物の自白があったりと色々やっていますが犯人当てとして楽しめるかどうかは微妙な出来栄えに感じました。無用な登場人物の多さと通俗的な語り口が気になりますが、締めくくりは人情味があって読後感は悪くありません。

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