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ミステリの祭典

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77便に何が起きたか

作家 夏樹静子
出版日1977年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2012/03/25 18:58登録)
表題作の旅客機をはじめ客船、鉄道などの乗り物を題材にした5編収録の本格ミステリ中短編集。

表題作は、爆破墜落した旅客機の乗客の1割が同じ地方都市のお互い無関係の住民だったという謎。ミッシング・リンクを探る捜査過程がスリリングな力作だが、そんな不確かな情報で決行するか?....という感も。
「ローマ急行殺人事件」が、アンチ安楽椅子探偵ものというべき問題作。”オリエント急行”のネタバラシからこういう着地点に持ってくるとは予想外でした。
そのほか、「特急夕月」「山陽新幹線殺人事件」の2編も本格ミステリ読みを皮肉ったところがあり面白い。

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