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ミステリの祭典

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死者に捧げるジャズ
女刑事スキップ・ラングドン

作家 ジュリー・スミス
出版日1997年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2021/06/13 09:49登録)
ニューオーリンズ市警のスキップ・ラングドンが活躍する警察小説シリーズ第3作。第1作では交通巡査だった彼女も、第2作(未読ですが)の段階で既に刑事になっていたようです。
スキップ視点の他に、主に被害者の義妹メロディの視点からの部分を大幅に取り入れた構成です。死体が発見された前夜、殺人が行われた日からメロディが行方不明になっているというので、警察では彼女が犯人なのか、誘拐あるいは殺害されたのか、疑問を抱くわけですが、実際には自ら行方をくらましていることが、読者にはメロディの視点であっさり明かされます。
16歳の少女視点とは言え、「メロディは孤独だった。完全にひとりぼっちだった。絶対的にひとりだった。」とか、「彼女の瞼がはじけて金銀の星、天の川になり、頭のどこかの太陽から噴き出してきた。」なんて大げさな表現には、うんさりさせられもしますが、事件の全体構造は悪くありません。

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