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ミステリの祭典

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レッド・オクトーバーを追え
ジャック・ライアン

作家 トム・クランシー
出版日1985年12月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 ◇・・
(2020/05/30 19:47登録)
きわめて正確と評されたソ連とアメリカの諜報機関に関する分析、潜水艦の構造の詳細、腹の探り合いなどが興味深く、刻々と変化する状況にどっぷりのめり込んでしまう。
シンプルな文章だが専門用語が多く、状況把握が難しいかもしれない。

No.1 5点 mini
(2013/12/30 09:44登録)
年末という事で今年の追悼特集を、今年10月1日にトム・クランシーが亡くなった、何と言う偶然、命日も”オクトーバー”だったとは
クランシーと言うといわゆる軍事スリラーの第一人者であり、最も知られた作はもちろんデビュー作の「レッド・オクトーバー」だ
ショーン・コネリー主演で映画化もされているが、コネリーの役は小説ではシリーズでの主役ではなく、ソ連の潜水艦の艦長役である、ただしこの1作だけならもう1人の主役だが
最初は一般の出版社ではなく、軍事関連書籍を中心に出している出版社から刊行された為、すぐには話題にならず徐々に知られていったという曰くがある
読む前のイメージとしては、ミリタリー図鑑に物語を取って付けたような作風で、どうせ読むのは軍用アイテムマニアだけなんだろうと思い込んでいた
たしかに潜水艦の名前や用語とか次々に出てくるけど、まぁこういう箇所は読み飛ばしでいいんだろう、私は軍事アイテムなどは全く無知なんでね
案外と物語の起承転結はしっかりしており、必ずしもミリタリーオタクじゃなくても楽しめる話にはなっている
まぁ軍事専門用語などは気にしないで読み進めることだね
国際政治的背景としてはソ連崩壊前夜に書かれているので、冷戦を背景にした話と割り切って読む必要はあるが
しかし同じ冷戦時代でも、スパイ小説とは一味違う視点で書かれており、そこはやはり軍事スリラー、兵器マニア的な視点は濃厚である

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