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ミステリの祭典

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氷の男

作家 フィリップ・マーゴリン
出版日1997年07月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 7点 蟷螂の斧
(2014/12/23 20:35登録)
(タイトル男14)裏表紙より~『つねに沈着冷静で、どんな犯罪者も無罪にすることから“氷の男”の異名をとる辣腕弁護士のナッシュ。だが心の底で彼は、依頼人たちが実は有罪なのではないかという思いに苛まれていた。そんな矢先、同僚の弁護士が婦人警官殺しの容疑で逮捕された。同僚の冤罪を晴らすべく法延に立ったナッシュを、思いもよらぬ罠が待ち受けていた!どんでん返しの連続でぐいぐい読ませる、『黒い薔薇』の著者の第二作。』~                                   弁護士の苦悩(依頼人は有罪ではないか?、依頼人の妻を愛してしまったことによる裁判への影響、犯人の殺人の告白は守秘義務によりどうすることもできない等)がうまく描かれていていました。どんでん返しは、予想範囲内なのですが、弁護士が精神的に追いつめられてゆく後半は読みごたえがありました。プロットがいいです。

No.1 6点 こう
(2012/02/22 23:48登録)
 プロット派リーガルスサスペンスの雄マーゴリンの第2作目です。連戦連勝の主人公弁護士が婦人警官殺しの容疑で逮捕された弁護士の弁護を担当するストーリーがメインです。 
 黒い薔薇や暗闇の囚人ほど派手な展開はありませんし全体として軽い印象はありますが後の大作をうかがわせるプロットでした。ラストはこの展開では甘いなあと思わないでもないですがリーダビリティの高い作品だと思います。またマーゴリンにしては短い作品なのでさっと読むにはいいと思います。解説はいかにもこの作家が好きそうな折原一です。

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