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ミステリの祭典

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狩りの風よ吹け
私立探偵アレックス・マクナイト

作家 スティーヴ・ハミルトン
出版日2002年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2017/03/12 22:53登録)
元マイナーリーグのキャッチャーで、その後警察官の経験もある私立探偵アレックス・マクナイトのシリーズ第3作、ということになりますが、アレックスは人探しを依頼してきた30年ぶりの旧友ランディーに、自分が「本物の探偵じゃない」と言っています。私立探偵の許可証を持っていることを、しぶしぶ認めるハードボイルドの探偵役というのも、妙に笑えます。
そんなとぼけぶりが、ピッチャーだったランディーとの会話にも表れていて、ランディーの昔の恋人探しの二人旅はしゃれたハードボイルドらしく、大いに楽しめます。
それが途中から一転、ハードな内容になってきて、ランディーは散弾を受けて入院、その後意外な人間関係が明らかになってきます。ただ、真相がそうなら、以前のその人物の言動は不自然だったのではないかと思えるところが散見され、また終わり方があいまいさを残したままなところは気になりました。

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