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ミステリの祭典

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もはや死は存在しない
ウェクスフォード警部

作家 ルース・レンデル
出版日1987年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 Tetchy
(2011/12/25 21:16登録)
今回の事件は失踪事件もしくは誘拐事件だ。12歳の少女と5歳の男児の行方不明事件をウェクスフォード警部が捜査するという構成だが、物語の主軸は寧ろウェクスフォードの部下マイク・バーデンにあるといっていいだろう。

メインの事件と思われた5歳児の失踪事件がサブに回り、サブと思われた12歳の少女の失踪事件が殺人事件に変わってメインと代わる構成はレンデルらしい。事件の謎が今までの描写が伏線となってするするっと紐が解けるように明確になるあたりは久々にカタルシスを味わった。

ただ登場人物表に載っていない人物が重要な役割を担っていたのはいただけない。原書には人物表はないからこれは出版社側の配慮の足りなさだからレンデルのせいではないのだけれど・・・。

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