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ミステリの祭典

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超特急燕号誘拐事件
ユーカリおばさん

作家 辻真先
出版日2001年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2011/10/21 11:44登録)
時代は昭和10年、舞台は超特急燕号の中。主人公でもありワトソン役でもある四条杉彦が現代において、その回想を語るというスタイルです。そして事件を解決するのは女性探偵・亀谷ユーカリ。

機関車と一等車の消失、列車内の密室殺人、と謎はたっぷり。しかもwho,how,whyのすべてがそろっています。ちょっとした逆転の発想ができれば真相解明はたやすいかもしれませんが、まあそれでも面白い着想だとは思います。動機についてもいちおう筋は通っています。ただ、そうは言うもののメイントリックについては、いくらなんでもそれはないだろうという感じがしますし、読後感ももうひとつすっきりしません。結局、アイデアだけの作品だったということなのでしょうか。

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