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ミステリの祭典

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天使の護衛
ジョー・パイク

作家 ロバート・クレイス
出版日2011年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 kanamori
(2011/11/03 17:27登録)
ロスの私立探偵エルヴィス・コールの凄腕の相棒、元傭兵の銃器店経営者ジョー・パイクを主人公にしたハードボイルド・活劇小説。主役と相棒の配置を交換した形だが、こういうのもスピン・オフ作品と言うのだろうか。

何者かに命を狙われる富豪の娘の警護という、いわゆる”ボディガードもの”で、あまり新味はないが、専守防衛ではなく、エルヴィスの協力を得て殺し屋集団の正体を突き止めていく過程が緻密で読み応えがあった。
しかし、本書の魅力は、夜もサングラスをし寡黙で決して笑わないストイックな男、主人公ジョー・パイクの造形につきる。ジョークと減らず口の探偵エルヴィスとの対比も巧妙。今後が楽しみなシリーズで、2作目以降に期待して採点はやや甘めに。

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