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ミステリの祭典

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モンキーズ・レインコート
エルヴィス・コール&ジョー・パイク

作家 ロバート・クレイス
出版日1989年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2011/09/14 17:34登録)
「初しぐれ、猿も小蓑を欲しげなり」

ハードボイルド小説のタイトルを芭蕉の句から借用するなど、この作者タダモノではないなと思わせるのですが、ロスアンジェルスの探偵エルヴィス・コールが初登場する本作、内容のほうは案外と典型的な私立探偵小説でした。

エルヴィス・コールは屈折型の探偵が多いネオ・ハードボイルド派とは一味違って、優しさを兼ね備えた体育会系といったところ。スペンサーのコピーともいわれ、確かにホークに相当する凄腕の相棒ジョー・パイクの役割など似ていますね。(ちなみに、ジョー・パイクを主人公にしたスピンオフ作品が今年邦訳された)
シリーズを続けて読むことで味がでてくるタイプのハードボイルドのようなので暫く追いかけてみよう。

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