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ミステリの祭典

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死刑台のロープウェイ

作家 夏樹静子
出版日1977年04月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2011/10/11 18:11登録)
初期のミステリ短編集。トリック的な面白味より叙情性やプロットのヒネリで読ませる作品が中心でした。

失踪した姉からの手紙を契機に殺人事件の謎を追うことになる妹。愛人の人形師の殺人容疑を晴らそうとする女性テレビ局員。愛人殺しの嫌疑を受けた夫のため真犯人と対峙することになる妻。-----収録された5編に共通するのは、いずれも主人公が女性で、身近な人物が男女関係がらみの事件に巻き込まれるというもの。いかにも2時間もののサスペンス・ドラマ風なのは時代性ゆえ止むを得ないところでしょうか。
なかでは、最後に収められた表題作「死刑台のロープウェイ」が、ラストの反転が巧く決まったまずまずの作品。

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