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ミステリの祭典

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ディミティおばさま旅に出る
優しい幽霊

作家 ナンシー・アサートン
出版日2009年05月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点
(2021/06/01 20:50登録)
優しい幽霊ことディミティおばさまのシリーズ第3作ですが、最初の9作のうちなぜか第2作だけは邦訳がありません。それで、本作は「優しい幽霊②」となってしまっていて、訳者あとがきにも、本作が第2作だと勘違いしているようなことが書かれています。このシリーズは次作『~古代遺跡の謎』しか読んでいないのですが、ロリとビルの家庭生活の流れが重要な要素であることは2作読めば明らかなので、途中が抜けるのはちょっとねえという気がします。
今回は幽霊であるディミティおばさまが家を離れて旅をするというので、どういうことかと思っていたのですが、なるほど、おばさまがこの世とコンタクトをとる青い日記を、ロリの義父である大ウィリスが持って、イングランド各地に散らばる親族たちを訪問するのでした。
親族の過去に隠された秘密を探っていく話は、ミステリとしてもおもしろくできています。

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