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ミステリの祭典

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咸陽の闇
『琅邪(ろうや)』シリーズ

作家 丸山天寿
出版日2011年08月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 makomako
(2011/11/23 15:36登録)
 シリーズ第3弾。前作がぱっとしなかったが本作品は第2弾よりは楽しめた。このシリーズは中国歴史とミステリー,SFの合体のような小説で、解明不可能と思われる現象や事件が呈示され、全く混迷にいたってしまう。そこで無心が登場して快刀乱麻を断つがごとく解決する。無心の謎解きは一見理論的のようだがSF的要素を交えた相当無理な話なのだが、とにかくそのとうりになってしまうのだ。
 本格物のように謎を解く鍵が述べられているようにもみえるがこの程度の鍵で結論を推理することは全く無理でしょう。前作よりは趙軍の戦いや兵馬俑の謎など楽しませる要素が多かった分楽しめたと思います。中国古代史が好きならまあ楽しめそうです。
 この先話は続きそうですが、この先続編が出てきたら読もうと思うかはちょっとね。項羽でも出てきたら読んでしまいそう。

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