敗者ばかりの日 競馬ミステリ傑作集 |
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作家 | アンソロジー(海外編集者) |
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出版日 | 1988年11月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 5点 | kanamori | |
(2011/07/22 22:30登録) 競馬ミステリのアンソロジー。 装丁といいディック・フランシスを目玉とした作品集で、その表題作「敗者ばかりの日」は、競馬場での銀行強盗捕物劇のすえのオチは面白いけれど、ちょっと期待した作風とは違った。 ラストの捻り具合でいえば、デイモン・ラニアン「賭け屋ボブの誘拐」のほうがいい。何度も同じフレーズを使う独特の文章はテンポがよく、しかもそれがオチの伏線になっているのが巧妙だ。 あと、エラリー・クイーン、アプルビイ、フォーチュン氏、サイモン・テンプラーなど、お馴染みのシリーズキャラクターが登場するが、出来はいずれもイマイチだった。 |