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ミステリの祭典

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首なし騎士と五月祭
ペニーフット・ホテルシリーズ

作家 ケイト・キングズバリー
出版日2011年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2011/05/26 20:28登録)
(ネタバレなしです) 1994年発表のペニーフット・ホテルシリーズ第4作です。首なし騎士にリボンで柱にくくり付けられた死体と非常に魅力的な謎が提示されますがプロットは地道なアリバイ崩しがメインで、せっかくの謎が活かしきれていないのがもったいなく思えます。特に首なし騎士登場の理由が曖昧なままなのは不満にさえ感じます。とはいえ犯人当てとしてはちょっとした証言の矛盾に基づくセシリーの推理はそれなりの説得力をもっていますし、ホテルの使用人たちが織り成す人間ドラマがなかなか充実したサイドストーリーを築き上げています。セシリーのブレーキ役をほとんど放棄しているバクスターの存在感がいまひとつだったのがちょっと気になりましたが。

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