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ミステリの祭典

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邪宗門の惨劇
朝比奈耕作シリーズ

作家 吉村達也
出版日1993年12月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 蟷螂の斧
(2015/02/12 09:16登録)
「Book」データベースより~『〈母さん、帰らぬ、さびしいな。金魚を一匹突き殺す まだまだ、帰らぬ、くやしいな。金魚を二匹締め殺す なぜなぜ、帰らぬ、ひもじいな。金魚を三匹捻じ殺す〉―北原白秋の奇妙な童謡『金魚』とともに送られてきた中学時代の同級生からの招待状。東京渋谷区の高級住宅地松涛に建つ洋館を訪れた推理作家・朝比奈耕作を待ち受けていたのは、無限に連なる蝋燭の輝きと美女が二人に死体がひとつ。ワーグナーの歌劇が鳴り響き、金切り声で白秋の詩が朗読される異常空間で何が起きるのか?『館』での殺人の新構想登場。』~

「そして誰もいなくなった」の残り3人の心理劇を描きたかったようですが、失敗に終わったようです。原因は心理劇の重要要素(各人が○○○○になる)を排除してしまっていたからです。北原白秋の童謡も効果的とは言えなかった。残念。

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