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ミステリの祭典

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花盗人

作家 乃南アサ
出版日1998年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2011/05/13 17:05登録)
長短種々10短編が収録してあります。ほとんどが男女がらみ物で、ラストはみな驚愕のオチが待ち受けています。
ひとことで言えば「奇妙な味」系ですが、中途は乃南さんらしく、純文学を読んでいるような気分にさせてくれます。会話文はいきいきしていて、これにはいつも感心させられます。
解説にもあるように、どの短編も登場人物の説明がほとんどないので、会話文や心境描写からその人物の職業や性別などの人物設定や背景を想像しながら読むことができます。これこそが小説の醍醐味ではないでしょうか。乃南さんは案外、叙述トリックの名手になれるのではという気がします。
10編中、掌編の『薬缶』、やや短めの『今夜も笑っている』、『他人の背広』、長めの『最後の花束』が好みです。『最後の花束』の第3章は本当に強烈でした。あのオチは全く想像できませんでした。
また解説が「ミステリー作家養成講座」となっているのが面白く、その内容にも満足しました。この解説を含めて予想以上の充実感が得られました。

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