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ミステリの祭典

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ハワード・ヒューズ事件
私立探偵トビー・ピータース

作家 スチュアート・カミンスキー
出版日1998年08月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2018/10/31 20:12登録)
20世紀半ばのハリウッドを舞台にして実在の俳優なども登場するトビー・ピーターズ・シリーズの第4作はタイトルからして、ホークス監督の『暗黒街の顔役』など映画製作にも携わった大実業家の名前で、彼が事件の依頼者です。
真珠湾攻撃の直前という設定で、事件はスパイもの的な要素を含んでいます。今回トビーを助ける有名人は、ベイジル・ラスボーン、この人の名前は知らなかったのですが、ホームズ役が有名な俳優で、ホームズっぽい推理(それもかなり的を射た)を披露して楽しませてくれます。
事件のクライマックスを冒頭に置いた後、過去に遡る構成ですが、殺人犯を待ち伏せていて、足裏がかゆくなってきたため、靴だけでなく靴下まで脱いでいて、不意を突かれるという間抜けぶりは、さすがにばかばかしくなります。また最後に明かされる歯科診療室殺人の真相は、拍子抜けでした。

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