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ミステリの祭典

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殺人にいたる病

作家 アーナス・ボーデルセン
出版日1981年12月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 kanamori
(2011/04/20 18:20登録)
名前から想像がつく通り、著者はデンマークの作家。作者の「轢き逃げ人生」という作品はどこかで聞いたような気もしますが、どういう作家かよく判りません。本書はタイトルに惹かれて読んでみました。
内容はちょっと難解。小説家である主人公が日記形式で、「デンマーク推理文壇№2の作家が殺人を犯す」という小説を執筆しているという入れ子構造のクライム小説ですが、作中作の場面と執筆中の現実の場面の境界線があやふやな描写がつづき、今どっちの小説家の話なのか、虚と実が分からなくなってくる。
解説にある”合わせ鏡の世界”という表現がピッタリな前衛的ミステリですが、最後まで読んでも、はたして真相を正しく理解できたのか判断がつかないのが困る。

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