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ミステリの祭典

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ベストセラー「殺人」事件
図書館司書ジャクリーン・カービー/旧邦題『裸でご免あそばせ』

作家 エリザベス・ピーターズ
出版日1993年08月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 名探偵ジャパン
(2015/03/02 14:31登録)
不勉強ながら、私は本作も、作者も全く知らなかった。「たまには贔屓の作家や話題作でなく、まったく知らない作家の本でも適当に選んで読むか」という、「ミステリロシアンルーレット」で選んだのが本作だった。
ジャンルでいえば、「ユーモアミステリ」とでもなるのだろうか。地の文で登場人物に突っ込むノリなどは、東川篤哉くらいにまで突き抜けてはおらず、「こういうの、ちょっとお洒落でしょ」的なハイソサエティな笑いを目指しているのかと思った。(スベってるが。翻訳だからだろうか)
事件自体はまことに単純な話で、どうしてこれだけの事件でこれだけの分量を書けたのか? と、感嘆してしまう。(そしてそれを読了した自分にも)
作者は本国ではかなり名のある作家のようで、日本ではさして知られていないところを見ると、言語でネイティブが読んでこそ本領を発揮できるタイプの作家(作品)なのかなと思った。

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