home

ミステリの祭典

login
マネキンさん今晩は
ウールリッチ傑作短編集4

作家 コーネル・ウールリッチ
出版日2003年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 蟷螂の斧
(2016/04/09 16:18登録)
アイリッシュ氏名義でなく、ウールリッチ氏名義の本短篇集に「裏窓」があり手に取りました。ミステリー・サスペンス洋画ベストでは第4位、言わずと知れたヒッチコック監督作品。原作ではグレース・ケリーさん演じた恋人役の登場はありませんでした(残念)。著者らしい作品は、ノンストップ、タイムリミットものの「毒食らわば皿」です。短篇らしい短篇といえるでしょう。オチもいいです。らしくないのは、「爪」で「奇妙な味」系の作品。1940年でこの手の作品を書いていたのは驚きでした。
お気に入りの4作品。
①「毒食わば皿まで」・・・男は未払い給与を取りに行く。先客がおり金庫を開けるときダイヤル番号を見てしまう。
②「爪」・・・強盗殺人犯は金の入った箱を開けるとき爪を剝がし現場に残してしまう。犯人は厨房で働く者で警察が来ると証拠を隠そうと爪のない指を
③「裏窓」・・・アパートの裏窓をのぞいていると、長患いしているらしい夫人が突然いなくなってしまう。その夫の行動がおかしい。
④「睡眠口座」・・・睡眠口座の金をだまし取ることに成功するも、それが大金で新聞沙汰に。

1レコード表示中です 書評