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ミステリの祭典

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黒の殺人鬼
棺桶エド&墓掘りジョーンズ

作家 チェスター・ハイムズ
出版日1973年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点
(2017/04/09 23:34登録)
棺桶&墓掘りコンビシリーズを読むのはこれが2冊目。前回読んだシリーズ第2作の『狂った殺し』では意外にまともに警察小説っぽい感じだった2人でしたが、この第5作では派手に暴れまくってくれます。と言うか、相手がとんでもないことをしでかすので、彼等も普通に対応をしてはいられないようなところもあります。事件の重要関係者を逮捕する場面の乱闘も相当なものですが、雪の街でのカーチェイスには驚かされました。映画『オーメン』の有名ショッキング・シーンにさらに途方もない状況を加えた出来事が起こり、しかも本作の方が10年以上早い! 2人の荒くれ刑事も、これには愕然としています。
終盤近くなるまで、こんな事件をどうまとめるのだろうと心配しいたのですが、突っ込みどころはいろいろあるものの、とりあえずまとまった説明をつけてくれていました。片岡義男の訳文(セリフ)は自然とは言えないのですが、味があります。

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