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ミステリの祭典

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タナボタ!
改題『衆愚の果て』

作家 高嶋哲夫
出版日2010年07月
平均点2.00点
書評数1人

No.1 2点 江守森江
(2011/03/25 22:29登録)
これはタナボタ当選した若手国会議員の成長物語にまぶした政治批判&政策提起小説で私的なミステリーの範疇にはないのでポリシー通り2点。
だが、最初は杉村太蔵元議員を彷彿させた主人公が真っ当な政治家に成長する展開に鳩山由紀夫や小沢一郎を想起させる登場人物も含めて非常に面白い政治エンターテインメントになっていて、一般小説での評価なら満点に近い。
防災サスペンスを検索したオマケでヒットした作品だが、オマケの方が楽しめてしまった。
東日本大震災が起きなければ全く注目しておらず手にしなかった作者(映画・ミッドナイトイーグルの原作者である事すら気づいていなかった)だけに、楽しめてしまった事で火事場泥棒になった様な複雑な気分を引き起こした。
一方で続編を匂わせた終わり方だし、作者の得意分野な震災(原発事故含む)が現実に起こった今こそ、続編で政治ベースな震災対応から復興支援を描くチャンスではなかろうか!

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