home

ミステリの祭典

login
フランケンシュタイン 野望
フランケンシュタインシリーズ

作家 ディーン・クーンツ
出版日2011年02月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 Tetchy
(2011/03/19 20:35登録)
クーンツの手によるフランケンシュタイン譚。メアリー・シェリーのオリジナルをリメイクするのではなく、彼女が生み出したフランケンシュタインが実は現実の産物であり、その人造人間、そして創造主であるフランケンシュタイン博士が今なお21世紀の世に生きているというパスティーシュになっている。
正直に云って、最初は全く期待していなかった。今更フランケンシュタイン?クーンツも他の作家からアイデアを拝借するなんて衰えたか?そんな侮りめいた先入観を抱いたが、読後の今、己の不明を恥じる思いで一杯だ。
これは面白い!最近読んだクーンツで面白かったのはオッド・トーマスシリーズの第1作だったが、本書はそれに次ぐ面白さと云えるだろう。

全くノーマークだった本書が予想外に面白かったのは収穫だ。
クーンツ未だに枯れず。
版元には一刻も早く次作の訳出を願う。

1レコード表示中です 書評