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ミステリの祭典

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幼虫旅館

作家 赤星香一郎
出版日2011年03月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 メルカトル
(2011/03/23 23:37登録)
前二作が面白かっただけに、非常に残念である。
今回は、いわゆる陸の孤島或いは嵐の山荘ものに、ちょっぴりホラー・テイストを加味して、水で薄めたような仕上がりになっている。
かなり濃密に感じられた前ニ作と比較すると、とても同じ作家によるものと思えないような希薄さが感じられ、正直読むべきではなかったと後悔している。また肝心の巨大幼虫の正体には唖然とさせられた、勿論悪い意味で。
せっかく期待していたのに、トリックらしいトリックもなく、なんの捻りもない凡作に終わっているのは、返す返すも残念で仕方ない。
でも、新作が出たらまた買ってしまうんだろうな・・・。

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