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ミステリの祭典

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物語日本推理小説史
郷原宏

作家 評論・エッセイ
出版日2010年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 江守森江
(2011/02/25 11:32登録)
海堂尊の連載作品を読む為に図書館に出向いて「小説現代」を読んでいた時に連載されていたので気になって一緒に読んだ。
連載完結して一冊の書籍となり、今回メデタク本格ミステリ大賞・評論部門の候補作にノミネートされた。
タイトルに物語と付されているが史実と評論とガイドを物語風にした作品(←内容を考えて敢えて作品と呼ぶ)
私的には谷崎潤一郎の項目がお気に入りで、本作のおかげで谷崎潤一郎・犯罪小説集も読んだのだから、それだけでガイドとしても意義があったと思う。
たぶん「エラリー・クイーン論」に負けて本格ミステリ大賞は受賞出来ないだろうが、候補作にノミネートされただけでも良かったのではなかろうか。
平成に入ってからが一章しかなく、若い読者へのアピールは非常に弱い。

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