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ミステリの祭典

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再生の箱
トクソウ事件ファイル

作家 牧野修
出版日2010年08月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2011/02/17 23:41登録)
前作『破滅の箱』と比較して、スピード感に欠け、若干まったりした印象は否めない。
そして活躍するのが、ほぼトクソウの室長の三樹子と破天荒なキアラだけなので、前作のようにキャラ小説としては物足りない気もする。
金敷市で起こる事件は相変わらずシンプルでありながら、なんとなく不可解で、全編を通じて不気味な雰囲気を醸し出している。
そして、最後の最後で意外な人物が、いきなり重要な役目を果たす辺りはなかなかのサプライズではあった。
全体としてはまずまずの出来だが、本格的な警察小説として読むのならば、合格点とは言い難い。

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