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ミステリの祭典

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アガサ・クリスティ殺人事件
作家・高田晨一

作家 河野典生
出版日1983年01月
平均点4.00点
書評数2人

No.2 4点 こう
(2012/02/25 00:28登録)
オリエント急行殺人事件のパスティッシュです。この作品を読む方でオリエント急行を読んでない方はいないと思いますが完全にオリエント急行のネタばらしをしています。
 インドに舞台を移したのもいわゆる真相も面白みに欠けました。どうせなら変名ではなく堂々とオリジナルの名前を使ってくれればまだ楽しめたかもしれません。

No.1 4点 kanamori
(2011/02/28 17:47登録)
かつてのハードボイルド作家が、探偵小説専門誌「幻影城」で本格ミステリの連載を始めたと、当時ちょっと話題になった作品。
クリスティの「オリエント急行」が、45年前のインドで発生した実話に基づくものという設定で、ポワロのモデルとなった老人と日本人作家が事件の再現を試みて別の意外な真相に至るというストーリー。
西村京太郎の名探偵シリーズ4部作などが念頭にあると期待を裏切られます。作者の初期ハードボイルドと同じ作家の主人公や硬質な文体は、パスティーシュ小説と合っていなくてチグハグ感があります。物語も題材の割に平板で盛り上がりに欠けた。

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