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ミステリの祭典

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暗殺者の森
イベリア・シリーズ

作家 逢坂剛
出版日2010年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2011/02/19 13:22登録)
スペインを中心に第二次大戦時の欧州を背景にした大河冒険小説、通称イベリア・シリーズの6巻目。
フランコ総統暗殺計画、北アフリカ上陸作戦、Dデイ情報を巡る情報戦など、これまで各巻とも題材は興味深いのだけど盛り上がりに欠けた。そのうち面白くなるだろうと読み進めてきましたが、ヒトラー暗殺未遂事件を背景にした今回も同様でした。
主人公の情報将校・北都と英国女性情報部員・ヴァジニアは狂言回しの役割で、欧州戦線の秘話・ドキュメンタリーを読むような味気なさがあった。もう少し人間ドラマ的な物語性を重視してほしいものです。

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