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ミステリの祭典

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史上最悪のクリスマスクッキー交換会
主婦探偵ルーシー・ストーン

作家 レスリー・メイヤー
出版日2010年11月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 8点 mini
(2016/12/24 10:44登録)
* 季節だからね

日本ではクリスマスに食べるものと言えば、まぁ七面鳥は流石にマイナーだろうけどケンタッキーとか、あとはお菓子系でケーキとかね
よくクリスマスにケーキという風習はやれ西洋行事のくだらない真似事だとか菓子屋の陰謀だとかいろいろと悪口叩く奴が居るけど、ケーキ食べる風習自体は私は別に悪い事だとは思わない
大体さ、歴史的に西洋の風習取り入れた行事なんざ戦国時代の昔から有るわけで、そんな国粋主義の馬鹿共はカステラを一切食べるなっつーの、そもそもそいつら日本の伝統的な祭りとか言うなら”博多どんたく”や”長崎くんち”に観光で行くなっての
クリスマスにケーキという風習はそりゃ西洋にも有るわけで、日本でも食べちゃいけない法はないだろ、というわけなのだが、私は1つ大きな問題点が有ると思う
それはさ、ケーキ自体は良いんですよ、問題はそれ自体じゃなくてさ

問題は、”ケーキの種類”、ここなんだよ

何が言いたいかってーと、つまりクリスマスに”苺ショート・ケーキ”というのは最悪の選択だったと思うわけ
おそらく世界でクリスマス・ケーキとして”苺のケーキ”を食らうのは日本だけだと思う
12月ですよ、12月、出回り始めているとは言っても、まだ時期的に明らかに早過ぎてかなり高価だ、つまり季節外れなんだよ
じゃあ海外ではどんなケーキの種類か?多分昔とは変化してきているかも知れないが、例えばフランス語で”クリスマスの薪(丸太)”を意味する『ビュッシュ・ド・ノエル』(英語でも切り株をブッシュと言う)などは定番で、形だけだとロール・ケーキに近い、ただしロール状にはなっていないが
味はココアパウダーを振り掛けたりで、チョコレート・ケーキに近いか、つまり季節に関係なく入手容易なチョコレート風味にするという発想が季節外れに陥っていないのだね
私は個人的な好みも有るが、秋の栗の収穫の後でもあるし、モンブランとかが広まってれば良かったと思う
結局のところケーキという表面的な部分だけ真似して、クリスマス時期にイチゴというケーキの種類まで考慮しなかったのが悪しき習慣を生んだのだろうな

何の話だ(笑)、そう、欧州だとケーキだろうけど、新興国アメリカではどうやら”クッキー交換会”というのが有るらしいのだ
舞台となる州が全然違う他のコージー派作品にも登場する習慣なので、ローカルな風習ではないと思う、おそらくアメリカ人なら定番なのかも知れぬ
クッキーならあれだね、高い苺使わないし、そもそも保存が利く
おせち料理と同じでさ、クリスマス・パーティでホステス役として忙しい主婦が、少しでも楽出来るように的な発想なのかもね

ドメスティック系コージー派
さて前置きが長くなったが(笑)、主婦探偵ルーシー・ストーン・シリーズの1冊である、うん、これは”史上最悪のクッキー交換会”だわ(さらに笑)
やはりね、コージー派に古典本格の視点で評価しても意味ないんじゃないかな、特にこの作なんかは
それと毎回このシリーズで好きなのが独特の社会派視点が有る事で、これまで読んだシリーズ作ではその要素が比較的に薄目だったが、この作では良い意味で社会派要素が濃厚、本格好きはすぐに社会派的要素を毛嫌いする傾向にあるが、私にはこの作での社会派という要素はポイント高い

No.1 4点 nukkam
(2015/07/05 21:44登録)
(ネタバレなしです) 1999年発表のルーシー・ストーンシリーズ第6作です。創元推理文庫版で300ページに満たない分量ながら、登場事物リストには35人もの人名が載っています。しかし物語の流れはスムーズで、大勢の登場人物も混乱を招かないところはさすがです。陽気なだけの作品ではなく、生活苦からドラッグ取引に手を出す漁民と、それが子供たちの世界にまで関わってくる描写などがコージー派らしからぬ不快感を読者に提供しているのが個性となっています。謎解きは相変わらず物足りなく、推理要素が少ないままに解決してしまいます。

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