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ミステリの祭典

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怪奇小説という題名の怪奇小説

作家 都筑道夫
出版日1975年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2011/02/13 18:55登録)
推薦・解説の「道尾秀介」という文字が著者名より何倍も大きく帯に刷られた復刊文庫本が、先月まで書店の平台に山積みだったという幻想的な怪奇ミステリ。
短編では相当数のホラーを書いていますが、長編は意外と少ない。本書はいかにも作者らしいトリッキーでメタな構成で、「三重露出」の怪奇小説版のような感じを受けた。ちょっと理屈っぽい語り口は、最初はあまり恐怖感を煽る感じではなかったですが、主人公の作家・都筑道夫の幼い頃のエピソードあたりから迷宮に引き込まれた。

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