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ミステリの祭典

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紅の幻影
改題『紅の幻影 勝海舟の殺人』

作家 斎藤栄
出版日1969年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2011/02/12 15:03登録)
小説家志望の「私」が、大衆小説大家の邸宅に通い、”勝海舟二人説”に基づく歴史ミステリを執筆中に殺人事件に巻き込まれる。
私小説風に綴られるこの第一部「紅の幻影」は良かったのだけど、現実の事件に変転する第二部が物足りない。
作中作が遺稿のカタチで現実の事件に繋がる構成自体は、当時としては斬新なプロットだと思いますが、ただそれだけという感じで、後続の折原一作品などと比較すると、もうひとヒネリ欲しいと思ってしまう。

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