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ミステリの祭典

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生贄

作家 梶山季之
出版日1967年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 江守森江
(2011/01/26 07:06登録)
インドネシアへの戦後賠償利権に絡む汚職過程で、ある意味で人身御供(生贄)にされた女性を描いた社会派作品。
舞台は昭和時代だが、水戸黄門の登場しない越後屋と悪代官の悪巧み話的な内容。
何処を読んでもデヴィ夫人がモデルだと分かるが、今のデヴィ夫人を見てしまうと(美しさは)想像し難い(厚顔さはそのまま)
デヴィ夫人側から訴えられ絶版になったが、差し止め前に10万部が売れ回収もされなかった。
一夫多妻制での第二夫人以降の存在は、当時の日本人感覚なら「お妾さん」でしかなく、世界的には華麗に社交界デビューしたデヴィ夫人も国内では「お妾さん」として貢ぎ物視されていたのがよく解る。
作者のトップ屋としての取材力の凄さを考えると、何処までがフィクションなのだろう?とデヴィ夫人をテレビで見る度に頭をよぎる。
※余談
25年前に古本屋の50円特売ワゴンで購入し今でも私的な梶山季之コレクションとして所持しているが、ネット販売価格が5万円オーバーなのに驚いた(コレクター心を擽られ1点加点)

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