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ミステリの祭典

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影の複合
「偽りの時間」改訂

作家 津村秀介
出版日1982年06月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2011/01/18 09:31登録)
(ネタバレなしです) 津村秀介(1933-2000)はミステリーデビュー作が1982年発表の本書なので、ミステリー作家としてのキャリアは決して長い方ではありませんがそれでも50作を超す長編作品を残しました。色んなジャンルに手を出すことの多い国内作家の中でアリバイ崩しの本格派ばかりを書き続けたこだわり型作家です。当然ながら本書でもアリバイトリックに力を入れていますが、それ以上に目立っているのが人間関係が少しずつ明らかになる捜査描写です。この複雑な人間関係がちゃんと理解できないとさっぱり面白くない作品なので、登場人物リストを作成しながら読むことを勧めます。⇒(後記)正確には本書は「偽りの時間」(1972年)を10年ぶりに改訂した作品なので再デビュー作と紹介すべきでした。

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