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ミステリの祭典

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作家 堂場瞬一
出版日2008年10月
平均点2.00点
書評数1人

No.1 2点 江守森江
(2011/01/03 06:02登録)
昨日・今日と年始の風物詩な箱根駅伝がある。
それに因んで書評するが、本作は青春アスリート小説(作者の警察小説系ミステリーと並ぶ二本柱な分野)であり、ミステリーではない(よってポリシー通り2点)
しかし、一般小説の採点なら満点(8点)な面白さで、スポーツ小説に不可欠な臨場感に溢れている。
箱根駅伝を現地観戦せずとも日テレ系の完全中継を観る程度のファンであれば楽しめる事必至な作品でもある。
しかも判官贔屓な日本人向けに、敗者の寄せ集めで学校がバラバラな集団の「学連選抜」をメインにして描くなんて「ズルいよ!」と思わず唸ってしまう。
実際の箱根駅伝でも「学連選抜」が上位に食い込んだ事もありリアリティまである。
駅伝観戦の余韻に浸りながら読めば更に楽しめるかもしれない。
※ミステリーも手掛ける作家の別分野の作品で、作風や構成の比較もミステリーを論じる上で必要だと考え登録しました。

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