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ミステリの祭典

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ダナエ

作家 藤原伊織
出版日2007年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 E-BANKER
(2011/01/03 12:56登録)
作者らしい作品が並ぶ短編集。
全体的には他の作品に比べて「やや弱いかな」という感想。
①「ダナエ」=展示中にナイフで刻まれたレンブラントの名画「ダナエ」と同じように、刻まれ硫酸をかけられたある「絵画」をめぐる作品。一人の画家が有名になる過程では、その犠牲となった一人の女性がいた・・・作者らしいプロット。
②「まぼろしの虹」=マスコミ関係者が主人公の作品は藤原氏お得意のプロット。登場する一人の女性がなかなか印象的。
③「水母(クラゲ)」=これもマスコミや映像関係が舞台の作品。あまり印象に残らず・・・
以上3編。
割合暗めの作品ばかりで、死期が迫っていたこの頃の作者の内面が表れているような気がします。
①以外はちょっと駄作かなぁ・・・

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