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ミステリの祭典

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殺人課刑事

作家 アーサー・ヘイリー
出版日1998年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 江守森江
(2010/12/27 08:11登録)
本作のドラマ版が前・後編の2週に渡りAXNミステリーで放送された。
前もって図書館で借りていた上下巻(文庫で各400ページ強)をドラマ一気視聴後におさらいした。
「ホテル」(←以前読んだ)や「大空港」(←未読)で有名で、緻密かつ濃密な業界描写に定評がある作者が警察を舞台にしたミステリーに挑んだ意欲作らしい。
私の一番苦手な宗教が絡むミステリーで、元神父の刑事が主人公な為か「聖書」の引用や蘊蓄が多用され鬱陶しい。
それでも分量を感じさせずに読ませる技量は評判通り。
原作はドラマよりも警察の内幕描写は濃密で面白いだけに私的な苦手設定が残念でならない。
ミステリとしては早めに犯人を悟らせ、主人公がどう気付くかを描く手法な為に微妙ではある。
宗教絡みのミステリーに接すると病んだ事件の原因は宗教への狂信が殆どだと思える。

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