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ミステリの祭典

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サラブレッドと話のできる男

作家 高本公夫
出版日1982年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 江守森江
(2010/12/25 21:27登録)
明日は有馬記念。
毎年、ダービー前とこの時期の二度は馬券術の師(勝手に思っている)である作者を懐かしむ。
本作は作者が世に出た作品だが全く見向きもされず、この後に馬券指南本を出すまでは無名な存在だった。
年末の寒い中、神保町のとある古本屋の棚にひっそりとあった「この本」を手に入れた事で、後の馬券でどれだけ美味しい思いができた事だろう。
「馬券的中その物が暗号解読ミステリーなのだ」との主張は今でも必勝法だと思っている。
「名優たちの有馬記念」のキャッチコピーの年に、その年に没した松田優作を絡めダイユウサク→メジロマックイーンで決した有馬記念で儲けた事は忘れられない。
作者の作品展開がJRAの馬券売上促進オペレーションの一環だったとの説もあり、存在自体もミステリーな作家だった。
※余談
実際に一度でも中山競馬場で観戦すれば有馬記念が国民的イベントであると実感できる。
遥か昔、帰りのオケラ街道にあったストリップの看板に密かに欲情し線路を跨いで寄り道してしまった。

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